「SEO対策にコストと工数をかけてきたのに、売り上げが伸びない」
「LPを作ったけど、購入や申し込みになかなかつながらない」
上記のようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。せっかくSEO対策に費用をかけたりLPを作ったりしても、なかなか効果が表れない方は多くいらっしゃるのが現実です。
SEOとLPOの強化をすることでページ来訪者を増やし、購買するまでの機会損失を防ぐことができると著者は断言しております。
今回は、そんな方必見のSEOとLPOの対策をなぜする必要があるのか、また何をするべきかなどをご紹介させていただきます。
目次
SEO(検索エンジン最適化)とは?
そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されています。WEBサイトの内容について、検索エンジン上に適切な結果を反映させていくWEBマーケティングの手法です。
ご注意いただきたいのが必ずしも、「SEO=単に検索順位を上げること」ではないということです。
たしかにSEOでは検索エンジンに対し、特定のWEBサイトの価値について正しい認識を求めた上で、上位表示を目指すものです。
しかし、検索エンジンが価値のあると判断するWEBサイトを制作するには、構成や文章などに工夫を取り入れることが重要になります。それは結果的にユーザーにとって見やすさ、分かりやすさを提供することになり、有益な情報、オリジナルの情報を継続して提供することが必要とされます。
つまり検索エンジンにとって分かりやすいサイトは、ユーザーにとっても分かりやすいサイトといえます。ユーザーにとって優れたサイトを作ることがSEOにとって重要であり、その結果として、検索エンジンにて上位表示されることで、流入増加、コンバージョン率増加につながることになります。
LPO(ランディングページの最適化)とはなんなのか?
LPO(Landing Page Optimization)とは、「ランディングページの最適化」という意味で、サイトに訪れたユーザーが商品を購入したり、見積もりを請求するといった、収益につながる行動を取るCV率(コンバージョン率)を高めるために、ランディングページの構成や内容を工夫することを指します。
LPO対策の目的としては、LPを見たユーザーの途中離脱を防ぎ、CV(コンバージョン)まで導くことにあります。そしてCVRを向上させることで、広告の費用対効果を高めます。
また、LPOに似た言葉にCROというものがあります。CROとは、CVRを増加させ、最適な目標数を得るための手法を意味になります。
CROがサイトの構造全体を通して最適化を行う一方、LPOはLPに対して最適化を行うという点が大きな違いといえます。
ランディングページとは?
ランディングページ(Landing Page)とは、検索結果や広告などを介してユーザーが最初にアクセスするページのことです。
ちなみに「ランディングページ」という言葉は、「広義でのランディングページ」と「狭義でのランディングページ」の二つの意味に分けられ、Webマーケティングなどで主に使用されるのは「狭義でのランディングページ」になります。
広義でのランディングページとは、ユーザーが最初にアクセスし着地(Landing)したページのことです。
最初にトップページにアクセスした場合はそのトップページがランディングページになり、広告などを通していきなり”お問い合わせ”ページにアクセスした場合は”お問い合わせページ”がランディングページとなります。
対して、「狭義でのランディングページ」とは、ユーザーになんらかのアクションを起こさせることに特化したページを指します。
「狭義でのランディングページ」がユーザーに起こさせたいアクションとしては、直接的な売り上げアップにつながる商品の注文や問い合わせや、見込み客獲得のための無料会員や無料体験への申し込み、見学会などのイベントの予約などがあります。
コンバージョン率とは?
Webマーケティングには、商品の購入であったり資料請求であったり、「ユーザーに対して期待する行動」というものが必ずあります。
コンバージョン率とは、ユーザーに対して期待する行動に、どれだけのユーザーが答えてくれるかという割合を指しています。
コンバージョン率は主に、”Webサイトの管理指標”、”広告などの費用対効果を判断するため”などに使われています。
SEO+LPO対策の必要性
近年の検索エンジンの重要性を考えると、SEO対策などにかかるコストの高まりは一定仕方ないものになってきています。
しかし、せっかくコストをかけてユーザーをサイトに誘導してきても、ユーザーの本当に欲しいものや情報が見つからなかった場合、ユーザーはすぐに検索しなおしたり、もといたページに帰ったりしてしまうというのが機会損失を生み出しているものと言えます。
再来訪させることが最も難しく、たとえどれだけお金をかけてユーザーを引っ張ってきたとしても、ユーザーにこちらが意図するようなアクションをしてもらえなければ意味がないということになります。
また一般的なランディングページの直帰率(ユーザーがたどり着いたページだけを見てそのサイトを去ってしまった割合)は60%以上とも言われているので、ランディングページを改良してコンバージョン率をアップさせるためにも、LPO対策は、SEO対策と同じように必須であり強化することでよりCV率を高めることができます。
また、近年のSEO観点ではウェブサイトの表示スピードがSEOに大きく影響を与えるとGoogleからも提唱されていますので、こちらについては別途以下の記事もご参考ください。
LPO対策のやり方
・ページの分析
それでは具体的に、LPO対策を行うファーストステップは、”ページの分析”になります。改善すべき点を明確にするためにアクセス解析ツールなどを使用して、そのページの問題点を見つけます。
また確認するべきポイントとしては、コンバージョン率、クリック率、直帰率、などがあります。その中でも特に、”LPOを通して最適化したい項目”を意識しながら探すとよいでしょう。
例えば、最適化したい項目をコンバージョン率と仮定した場合、”コンバージョン率の高いページと低いページではなにが違うのか”、”ランディングページからコンバージョンまでの間にどんなページが見られているのか”などに注意しながら問題点を探すと良いでしょう。
・仮説を立てる
問題点を見つけられたら、次はその原因は何なのか仮説を立てて考えます。
例えば、広告などのクリック率は高いけれどもその先のコンバージョン率が低いといった場合、 “ユーザーが欲しがっている情報を提供できていないのではないか”、“申し込みの段階で入力する項目が多すぎるので、離脱してしまうユーザーが多いのではないか”などのように、問題点によっていろいろな仮説を立てることができます。
・改善策を考え実行
仮説を立てることができれば、そこから問題点を解決するための改善策を考えましょう。
前述の例に当てはめて考えると、
“ユーザーが欲しがっている情報を提供できていないのではないか”という仮説に対しては、ユーザーのニーズを見直し、それらに合うような画像やイラストを使用し情報を提供する
“申し込みの段階で入力する項目が多すぎるので、離脱してしまうユーザーが多いのではないか”という仮説には、入力する項目を必要最小限に抑えたり、選択制にする
などといったような改善策が考えられます。改善策がある程度まとまれば、それらを実践していきましょう。
また、改善策が有効かどうか検証する際によく用いられるのが、“ABテスト”という方法が効果的と言えます。
ABテストとは、広告バナーやイラストなどページの一部分を2パターン用意して、どちらがより良い成果を出せるのかを検証するものです。改善したいページで、一定数のユーザーが訪れるまでテストを続け、効果を観察します。そして最も効果の高かったパターンを残すことで最適なページを作っていくことが成功への近道になります。
■まとめ
最後に本記事を以下にまとめさせていただきます。
- LPO対策とは、ランディングページの最適化のことで、コンバージョン率を上げるためにランディングページの構成などを工夫すること
- ランディングページとは、商品の購入やイベント参加の予約など、ユーザーになんらかのアクションを起こさせることに特化したページ
- コンバージョン率とは、ランディングページでどれだけの人がこちらの意図したアクションをとってくれるかの割合
- LPO対策のやり方は、ページを分析し問題点を見つけ、原因の仮説を立て、解決策を考え”ABテスト”などで検証する
- SEOとLPOの強化をすることでページ来訪者を増やし、CVするまでの機会損失を防ぐことができる。
上記のことを頭に置きながら、SEO対策と並行してLPO対策もしていただくと、コンバージョン率のアップにつながるので、意識して動くことが重要と言えるでしょう。